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日本語が飛び交う町 [リシタン・ウズベキスタン]

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リシタンの町には、日本語学校があり、
飛び入りの旅行者でも講師として受け入れてくれると聞いていた。
町に着き、「ヤポン・マクタップ」の場所を尋ねて、向かった。
道中、こんにちは~と声を掛けてくる子供たちの多いこと。
子供だけじゃなくおばさん連中も、こんにちわーと声を掛けてくる。日本語でだ。

リシタンに滞在中は、ノリコ学級の校長を務めるガニシェルさんの宅にお世話になる。
このnoriko学級を建てたのは、コマツのチーフエンジニアだった大崎氏。
ノリコさんとは他ならぬ大崎氏の奥さんの御名前だそうな。
韓国の自動車メーカーがフェルガナ地方に工場を建設する際、
コマツ製の工作機械を導入するため、大崎氏はウズベキスタンに駐在した。
その時に子供達に日本語を教えたのが縁で、ついには学校を建てるまでになったという。

以来、ウズベク国内の日本語弁論大会では優勝の常連で、
日本の大学への留学者も数十名。いま現在も10数名が留学中なのだという。

このnoriko学級が、学校ではなく「学級」なのは、ここに規則は無いから。
これは大崎氏の意向なのだという。
つい厳しく指導してしまうガニシェルさんも
「それじゃダメ、ダメ、もっと自由に」とよく言われたという。

という訳で、ガニシェルさんは僕らに対しても言った。
「教室内は、自由だから、自由にお任せします。」
「子供達にとって日本語が話せる人は皆さん先生なのです」とも。
日本語を教える、と言ったところで、何を教えたものか。
あまりピンと来ないまま、翌日教室に向かった。


初日、教室に入ると、10数名の子供。「せんせー」と元気一杯に呼んでくる。
まだ自分は先生でも何でもないんだけどな、戸惑うが、みな嬉しそうだ。
「○○です。11歳です。ノリコ学級の生徒です。リンゴが好きです。」
と代わる代わる自己紹介の挨拶をしてくれる。
ひとまず、もう一人のボランティアの先生と相談し、二人で手分けすることにした。
一人一人のレベルが違うので、あっちからもこっちからも色んな質問が飛んでくる。
ひらがなのお手本を書いたり、漢字の書き方を教えたり、と千手観音状態。

午後は、もう少し年齢層が高い。高校生以上が多い。
会話が出来るようになりたいという希望には、会話集のような質問と答えを設定した。
午後も、午前中と同じように、
この子にはこれをやって、あの子にはあれをやって頂戴、と、場当たり的な対応。
申し訳ないやら、情けないやら。


二日目、午前は5~6名ほど。ひらがなの手本を書いたり、漢字カードでクイズやったり。
昨日よりは落ち着いて出来た。午後は、打って変わって大人数。
30~40名はいるかというほど。椅子に座れない子も。


三日目、ボランティアの先生が一人増えた。
午後の授業は、またもや大人数。三人で手分け。
授業時間後は教室を掃除。掃除するのは女子だけで、男子は手伝わないようだ。


四日目、以前にも教えに来たことがある先生二人が来る。子供たち大興奮。
午後は、ひらがな教授を担当。
途中から高校生相手に、英語-ロシア語の絵付辞典で動物・植物の名前を質問。
17時前、掃除をして教室終了後、皆が僕の誕生日を祝ってくれた。
拍手や寄せ書き。感謝。
夜はガニシェルさん宅で、プロフ、ワイン、ケーキをご馳走になる。


五日目、午後は、ひらがなを教えまくり、お手本を書きまくる。
15時からは、高校生たちと会話の練習。ウズベクの写真を見ながら会話。
名所や習慣・風習。日本の祭りの話も。
今日が最終日。


と、まあ、あっという間の五日間でした。

リシタンでお会いした先生の一人が長く滞在していました。
とても生き生きとしたブログを書いてるので、是非どうぞ。
 ↓
だばい かじゃ!



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教室内。


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この街で最初に会った日本語つかい、ショヒジャホンとドドホン。
ショヒジャホンとはシャー・ジャハーンと同じ。タージマハルを建てた皇帝ですね。
ちっちゃな彼がシャージャハーンか!と、こんな些細な事実にぐっと来ます。
なお、この街ではタジク語(ペルシア系)もよく話される。


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ガニシェルさん宅での夕食。




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かつて都だったコーカンド的情緒 [ウズベキスタン]

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「知ってるかい?コーカンドは昔、首都だったんだぜ。」
「え~嘘だぁ。こんな地味な街が?」
なんて会話も成り立ちそうなコーカンド。
日本で言えば、小田原あたりのポジションになるんでしょうかね?
関東の雄・後北条家の首都、小田原・・・ ちょいと苦しいか。

ともかく、フェルガナ盆地に位置するコーカンドはかつて都だったが、
今は非常に地味な街である。
 
ロシアのトルキスタン征服以前、
現ウズベキスタンに都した三つのハン国があった。
ブハラ・ハン国、ヒヴァ・ハン国、コーカンド・ハン国。
   
ブハラやヒヴァは現在、観光大国ウズベキスタンの中でも
ひと際人気の観光都市として人を集めるが、
コーカンドは、どうもやっぱり地味だ。
何故なんでしょうね?


  
19世紀初め頃、一番のりに乗ってたのはコーカンドだったはず。
清朝の回部(現新疆=東トルキスタン)征服後、
旧支配者のカシュガル・ホージャ一族はコーカンドに逃れたが、
その末裔を利用して、カシュガルへの進出を試みること幾たび。
その一方で、清の西方への貿易を独占し得たことで、
東西貿易の利潤を一手に引き受け、中央アジア最大の交易国となった。
当時のコーカンドには、多くのモスクやマドラサが立ち並び、
「優美なるコーカンド」と称されたという。

潤った財政は軍備にもあてられ、三ハン国の中では最大版図を築いた。
キルギス騎兵や最新火器を駆使して領土を拡張し、
フェルガナ盆地に留まらず、北はクズルオルダ(現カザフ)まで進出した。
  
このコーカンド・ハン国の部将にヤクブ・ベクがいる。
この人は北方前線のクズルオルダを治め、帝政ロシアとも戦っているが、
新疆(東トルキスタン)でムスリムの大蜂起が起きた時、
蜂起軍の要請を受けたハン国が、援軍として派遣したのがヤクブ・ベクだった。
彼はまず、蜂起軍が攻略に手こずっていたカシュガルをわずか100騎で落とす。
それを皮切りに、見る見るうちに新疆内の諸都市を攻略し、蜂起軍の主導権を握る。
1867年には、ついに自らハンを名乗り、新しい国を樹立するに至る。 
このカシュガル王国は、英国やロシアに国家として承認され、
オスマン帝国を宗主国として仰いでもいる。
短命ながら、独立国として存在していたのだ。
   
10数年続いた新疆動乱は結局、1877年に清朝の勝利の裡に終息し、
ヤクブ・ベクもこの年、死んでいる。 
一方、コーカンド・ハン国も、その前年の1876年
帝政ロシアに征服され、滅亡している。
他のウズベク系ハン国のブハラ、ヒヴァが、保護国として生き残ったのとは対照的だ。
イキが良いので、煙たがられて処分されたという感じだが、
ロシアが貿易の利を独り占めしたかっただけかも知れない。
(実際、少なくとも20世紀初頭に至るまでは、
フェルガナ地方の貿易高はかなりのものだったらしい。)
   
時代は降って、ロシア革命の混乱期には、
コーカンドには、ムスリムによるトルキスタン自治政府が樹立された。
そのため、赤軍の攻撃を受け、街は徹底的に破壊され、住民の1/5が死んだ。
現在のコーカンドに残る古い建物は、この時生き延びたものと言うことになる。


 
フェルガナ盆地は古来、シルクロードのオアシス路上にあり、
古くは、漢の武帝が汗血馬を求めた大宛が知られる。
東はカシュガルに、西はサマルカンドへと繋がる。

19世紀、この通商路上に露清間の国境が策定された。
さらに、ソ連解体後の各共和国独立は、
3カ国もの国境が入り組むフェルガナ盆地の交通を滞らせることとなった。
そのため分かりづらくなっているが、カシュガルからフェルガナ盆地へは、近い。
実際、カシュガルから乗ったオシュ行きのバスには、
ウズベキスタンのパスポートを持った買出し客で溢れていた。
 
言語的にも、現代ウイグル語とウズベク語はかなり近しい関係にあり、
いずれも、近代まで中央アジアの共通語だったチャガタイ語の流れを汲んでいる。

ヤクブ・ベクの時代に象徴されるように、
近代以前、タリム盆地からフェルガナ盆地にかけては、
緩やかながらも同質の文化を共有する地域が続いていたようだ。
 
とはいえ、昔は近かったものが、今は遠い。

地理的にフェルガナ盆地は、東西に顔の聞く場所にあるのだが・・・
かつて東西の交易で繁栄した頃の姿を取り戻す日は来るのだろうか?



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フダヤル・ハーン宮殿は1873年の建築。その3年後、コーカンド・ハン国は滅びんでいる。


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宮殿内。細工がキレイ。


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同じく宮殿内。なかなかポップな色づかい。


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こういう展示は、インドのバラナシ城を思い出させた。
規模的には同じく地方領主レベルと言えるか?日本で言えば10万石の殿様レベルだろうか?


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一般墓地に囲まれているマーダリ・ハン廟。


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街を東西に分けるように、運河が流れている。


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街の西側、裏の方には、古い町並みも残っている。


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金曜モスクは改修中だった。


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表通りにはやはり、こんな感じの集合住宅。


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個人的には、こういう曲線のある建物にグッとくる。


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食堂。やっぱり広々としている。


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カメラを持って歩いてると、撮ってくれと言われる。


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赤ん坊も。



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穏やかな街・タシケント

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朝めざめると、猫が窓枠の上に座っていた。
極寒の地から来るとタシケントは暑く感じ、窓を開けて寝ていた。
外は雨だったし、寒かったろう。
窓のすぐ下にヒーターがあるから、少しは暖かかったか?

ここの家の情報ノートに、猫のことが書かれていた。
猫好きの宿泊者が、可愛くって、餌付けました、と。
今後泊まる人へ餌をやってください、とも呼びかけていた。
家主としては、野良猫が居座るのは、あまり快くは無いんじゃないか?
勝手なことを言う人もいるもんだ、と思ったりもしたが、
犬よりも猫派の僕としては、まんざらでもない。

タシケントでは2日目にカラマット・アパの家に移った。
レギストラーツィア=外国人登録が必要なウズベキスタンでは、
まともな宿泊施設に泊まれば、お役所への届出を宿が代行してくれる。
が、このカラマット家は闇宿なので、そんなものはない。
万が一にでも警察に踏み込まれでもすれば、宿泊者も家主も一蓮托生でアウトだ。

とは言うものの、タシケントの警察は、
キルギスカザフの警察に比べれば、悪くないと感じた。
もちろん地下鉄に乗るたびに、パスポートチェックを受ける煩わしさはある。
タシケントでは地下鉄の駅ごとに警官が4,5人ほど詰めていて、
ここは世界一警官の人口密度が高い街ではないのか?と思うほどだが、
ホームに電車が来たら、乗り遅れるまで引き止めたりしないあたり、好感が持てる。
バスターミナルでバスを探している時、あえて警官の一団に聞いてみたりもしたが、
極めて友好的に挨拶を交換した後、笑顔で乗り場を教えてくれた。
 
タシケントの街は、穏やかだ。
寒過ぎない、とか、警官が悪過ぎない、とか、理由が何だか消去法的だけど、
少なくとも猫をめでるくらいの余裕はある。




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いきなりインタビューを受けるの巻@ウズベキスタン・タシケント

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お題は「結婚と結婚式について」。
タシケントでぷらぷらしている時に、
英語専攻の大学生の集団にインタビューを受けました。
テレビでも放映されるんだって?
ちゃんと応えとかなきゃ。

名前、年齢、既婚?未婚?などの質問からはじまり、本番。

学生 「理想的な結婚年齢は?」
仕立屋 『30位じゃない』
「なぜ、そう思うんですか?」
『自分が今31だから。
 ていうか子供が20歳の時に60歳過ぎてると申し訳ない気がしない?』
「ウズベクでは、男は20~25歳。女は18~20歳くらいです。」
『ああそうなんだ。早いんだね。君たち学生でしょ。
 女子の学生さんは卒業したら結婚するの』
「まあ、だいたいそうですね。」

学生『関係が永遠にうまく続く秘訣は?』
仕立屋「そんなのオレが知りたいよ。
 あ、でも、相手を信頼することとか、話をちゃんと聞くこと、とかじゃない?
 長く一緒にいると、ケンカや言い争いが無いってわけじゃないでしょ?
 そんな時、なんか信頼感というか敬意があれば、何とかなんじゃないの。」

『ケンカや言い争いした時に修復するコツは?』
「話し合うしかないよね。でも言葉が多すぎてもダメだし。
 ちゃんと考えて相手のことも考えて話すってのかな。」
『考えてから話す、ってことですか?』
「そうそう、そんな感じ。」

『結婚してないのに色々分かってるんですね。』
「彼女はいたんだけどね。」
『何で別れたのですか?』
「何でだろね。よーく喋るからじゃないかな?」
(男子学生から)『女はみんなよく喋りますよね』
「シー!!」(制止を促す)
『ありがとうございました。』

『日本の結婚式について伺いたいのですが』
「昔は親の決める見合いが主流だったけど、今は違う。自分で探すんだな。
 結婚式?そう、洋装と和装の二つとも式の中で着るよ。
 へえ、ウズベクもそうなんだ。
 伝統服と洋装両方着るんだ? そうね。統を重んじるのって良いよね。
 あ、これで終わり?こちらこそありがとう。」

やり取りの中でウズベク人の結婚や式について知れたのは良かったかも。
しかし、まあ、独り身の三十路男を捕まえて、軽い拷問じゃないか・・・



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