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アツイぜ!!バングラ  ~「喜・怒・哀・楽」編 その2~

IMGP9763

DAY6~8

ゲイ事件の精神的ショックからは立ち直ったものの、
翌日宿替えをした。といっても元のホテルから徒歩3分。

宿泊しているホテル・ロムナ周辺は、衣料の市場街。
みんな1週間にわたって毎日、好奇の目で見て来ただけに、
いい加減、みんな僕の顔を覚えてくれたみたいだ。
しかし、
あいも変わらず「ヘイ!ボンドゥ(へい!友達)」「You country where from?」
毎日毎日、何回インタビューをこなせば済むんだ。
深まらない会話。深まらない友情。
顔ぶれがどんどん増えていくにつれ、
愛想笑いもだんだん引きつってくる。

あいかわらず、暑い中歩くたびに、熱い視線。
タイが「微笑みの国」なら、バングラは「眼差しの国」だな、
なんて考えながら、歩いていると、
伸びてくる手。
腕をつかんで離さない。
暑いのにうっとおしいわい!と、
思わず平手でぴしゃりとやってしまった。
見てみると、子供じゃないか。
(すまぬ…)

「ヒーローになれる国」、か…。
ヒーローは何ゆえにヒーローなんだ?と自問自答してみる。
映画の主人公だから?
悪い奴をやっつけるから?
美女とくっつけるから?
いや違う、ヒーローの“役割”を与えられているから、だ。

旅行者がヒーローならば?
同じだ。
役割を与えられている限り、義務に徹しなければいけない。
さもなくば、去るのみ。去ってヒーローの座を捨て去るのだ。
よし。がんばるぞ。




DAY9~12

決意を新たに対策を考えてみた。が、連日35度を越す暑さ。
暑いので、考えるのがとても面倒くさい。
とりあえず、考えをめぐらしてみる。
(!)
そうか、その手があったか。と、
アンチヒーローとして生きてみることにした。


[ケース1]
100席ほどある広々した食堂に毎日通っていた。
ある日、食堂で話しかけられた。
他にも空いている席はいくらでもあるのに、
わざわざ同じテーブルの向かいに座ってきた。
食ってる最中に、べらべらと喋りかけられるのは、癇にさわる。
食い物の恨みは深いのだ。
思いっきり無視してみた。
そのうち相手のトークもトーンダウンし、去っていった。


[ケース2]
右手を差し出され、こちらが応じて握手をした瞬間に、
中指で手の平をこりこりされた。今晩どう?のサインである。
(気色悪いわ!!)
親指を握って外側にひねる。合気道的関節技でお返ししてあげた。


[ケース3]
同じく食堂にて。
食堂のウェイターが、カメラをくれと言ってきた。
毎日断っているのに、今日でもう3回目だ。
仕方が無いので「いくら出す?」と聞いてみた。
「500tk」だという。日本円にして750円程度。
見くびられたもんだ。「そんなに安かないよ」
「じゃあ、1000tk」
「ダメ」

「いくらなら良い?」
「50000tkなら考えても良い」

「分かった、1500tk」
「だから、ダメだって。もうお会計してちょ。」

「1500tkで良いじゃん?」
「ダメだって言ってるじゃん。お会計して」

「頂戴よ~ カメラ、頂戴よ~」
「会計だって言ってるだろ!!!」
店中に響き渡るくらい大声で意思表示したら、
やっと会計してくれた。


[ケース4]
子供の物乞い2人がやってきた。
バスの列に並んでいる最中のこと。
無視してみた。
無視して新聞を熟読しているポーズを取ってみた。
すると、耳元でとてつもなく響く音量で指笛を鳴らしてきた。
こちらも負けじと大声で、ほーっ、と奇声を上げてみた。
瞬間、物乞いもバス待ちの客もみんな凍りついた。
そして、周囲の理解ある大人たちが物乞いに何か言ってくれ、
去っていった。


R0011841
[いつもの食堂で。この男はファンキーで良い奴なんだが。]



[結論]
疲れた。。。
アンチ・ヒーローもまた、結構エネルギーを使うわりに、
こちらも相手も気まずくなってしまうので、成功とは言い難い。

しかし、この国では、よほど強く意思表示をしないと分かってくれない。
カンシャク起こすまでに、何度も拒否のサインを目や表情に出しているのに。

原因として、思い当たることがあった。
彼らは、モンゴロイド顔に慣れていないのだ。
バングラデシュでは、「お前はネパール人か?ブータンか?それともインド人か?」
と、結構よく聞かれた。
恐らく、ほとんどのバングラ人の世界観は、南アジアだけで世界が完結していて、
モンゴロイド顔と言ったら、ネパールかブータン、もしくはインド人と相場が決まっているのだ。
一昔前(?)白人と見れば「アメリカ人」と思っていた純な日本人と同様に。
さりとて、実際にネパール人もブータン人もバングラにはさほど来ていないから、
みんな知識としては知っていても、実際にモンゴロイドを見たことが無い。
となると、彼らとは顔のツクリがだいぶ違うモンゴロイド。
その表情が多少変化したとしても、読み取ることが出来ないのだ。


[エピローグ]
ある日、猿回しの大道芸人を野次馬が囲んでいた。
ちょっかいを出す者や、野次を飛ばす者が数人いる他は、
みんなじーっと見つめている。

(これは、オレを囲んでいる人たちの状況と同じじゃないか。
 そうか、見世物だったんだ。オレは。
 猿がどんなに嫌がろうとも、
 見物人は笑ってみているだけだ。
 猿の微妙な心理なんて、誰も、これっぽちも気にしていない。
 ワイは猿やったんか…)


≪完≫



R0012054
猿・・・







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