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硬座の旅 [西安~酒泉]

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列車は延々と甘粛の河西回廊を往く。
ひたすら沙漠。
なるほどここが遊牧民と定住民の激戦地であったわけだ。
地平線を阻んでそびえる山脈が西に見える。
雪が覆っている。祁連山か。

列車は昨夜西安を出発する前には、
乗客皆が暑い暑いと喘いでいた。
それが夜半、窓を少しでも開けていると
寒気が入り込み、耐えられない程になった。
座席の夜行列車なので、眠ったり醒めたりしていた。
うつらうつらした意識の中、
Tシャツの上にYシャツを一枚着ただけで何とか過ごそうとしていたが、
早朝6時前蘭州に着く前には、さすがにジャンパーを出して着た。
ジャンパーを着てみるても尚寒さを感じるほどだった。
身体が冷え切っていたのだろう。

硬座である。はじめての硬座は奇跡的に人との出会いがあった。
それ以来、何も厭うことも無く利用し続けているが、
いつでもやはり人の交流はある。
でも7年前程賑やかではない。
硬座の風景と言えば、以前は皆、マイ水筒を持っていたはずだ。
それが今や9割方の人がペットボトルを利用するようになった。
外の目から美しいと思っていた美徳が一つ失われようとしている。
資本主義が行き届いてきた。人がモノに囲まれるようになって来た。
人はモノに囲まれすぎると、モノが邪魔をする。モノが視界の邪魔をする。
モノが邪魔をして、向うの人が見えにくくなる。
そうなると、車内での会話も少なくなる訳か、と納得。
自分が幼い頃の日本も電車内での他人同士の会話はあったと記憶する。
日本での変化もそう長い時間を掛けたものでは無いのだろう。
少なくとも僕が生きてきた時間の中でもかなりの変化をしている。


15:00 酒泉駅着。バスで街の中心へ20分ほど。2元。
一通り南北の街路と西北辺の食堂街を歩いてから宿へ飛び込む。
一軒目は安かったが「実は日本人なんだ…」というと断られる。
二軒目でOK。

後でフロントの大お姉さんが「本当は外国人はダメ」なのだと話してくれた。
どういう意図で言ったのか?と、訝しがった。
(外人だからって追加料金でも取るのか?)
ところが聞くと、
外賓はこの宿にはいないので狙われる可能性がある、
危ないから荷物に気をつけてねとのこと。
鍵を管理する服務員のおばちゃんも、わざわざ部屋まで訪ねて来て、
ドアは一回一回閉めるように。こっちはいつでも対応するから、
と言ってくれる。
(中国の宿では、部屋の鍵を客に渡さず、
 服務員がまとめてジャラジャラ持って管理していることが多い)
外出する時も「安全第一よ」と言って送り出してくれた。
人の温かさはさほど変わっていないような気もした。
懐の広い人が多いのは、まだまだ変っていない、と思うにつれ、
細かいことを疑った自分の小ささを反省。



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