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移動の風景 [酒泉~敦煌]

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酒泉の街の中心にある鐘鼓楼には、
「南望祁連」「東迎華嶽」「北通沙漠」「西達伊吾」とある。
いかにも酒泉の位置をよく表わした四語だ。
南北を祁連山、沙漠に限られた細い回廊上にある酒泉は、
東方に中華世界を仰ぎ、西方ウイグルの伊吾へと達する。

これから、西域へと向かう自分は、
敦煌が中華世界の最後になるだろう。

酒泉発、敦煌行きのバスは12:50発のはずが、
座席が足りなかった人がもめて下車するトラブルで少し遅れた。13:10発。
どうも客にチケットを売り過ぎたようで、
もともと、席番号指定の正規チケットを持っていた人が
座れない状況になった。
とはいえ、その座れなかった人も
「昼飯食ってた」という理由で遅刻してきたのだが。
自己都合の遅刻に自己主張をかぶせて大騒ぎ。ごくろうなこった。

バスは沙漠の中を進む。南の窓側席。
車中、隣の19歳位の青年が、いきなり引き付けを起こした。
白目をむいた狼のような表情で、ぴくぴく全身を震わせ、
腕を棒のように伸ばしながら傾いてきた。
こちらは眠っていた最中だっただけに驚いた。
ポンと肩をたたくと、彼はまた眠りに落ちた。
でかい青年だった。

16:00 瓜州にて15分ほど休憩。
ちょうど井上靖『敦煌』の瓜州のところを読んでいたので、
心中、沸き立つものがあったが、町自体は退屈そうなただの町。

17:20 敦煌着。

敦煌。
汽車站向かいの飛天賓館にチェックイン後、
少し散歩をしてみた。

敦煌の市街は、大幅に改装中のようだ。
ラサの新市街やベトナムとの国境の河口市街を思わせる。

中国の辺境の街には何かしら、共通するものがある。
新築の建物が多いのはもちろん、
ほぼ全てが華洋折衷様式の造りをしている。
また、並んでいる商店もどこか似ている。
飲食店のバリエーションもそうだけど、
北京など古い街ではさほど見かけない新型スーパー、
土産物屋や酒屋などの店の造りもよく似ている。
生活感が無い。外から来る人向けの商店が多いのだ。
風情のカケラもありゃしない、なんて思っていたら、
「敦煌風情街」と名付く一角があり、苦笑い。

敦煌。
この街をいつから知っていたかは覚えてない。
でも、ずっと昔から旅情をそそる街だった。
それが、いざ来てみるとガッカリしてる自分がいる。
まだ表面しか見ていないのに。



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酒泉の汽車站=バスターミナル。


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敦煌風情城。



(RICOH GRDⅢ にて)



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