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漢語封印 [トルファン/吐魯番]

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『民族分裂主義に反対する旗幟を鮮明にせよ』、とのスローガン。
トゥルパン・バスターミナルにて。



新疆ウイグルに入る前、知り合いの漢人たちから、
危険だ、危険だ、と散々引き止められた。

僕が新疆ウイグル自治区のトゥルパンに着いたのが2009年11月。
その年7月5日に省都ウルムチで、
死傷者2000名あまりの騒乱が起きたばかりだったためだ。(詳細はこちら

漢人は自分の身近なこと以外を恐れる傾向があるから、
“大げさだなあ”、と思いつつも、いつしかその空気に染まり、
新疆に入る頃には、相当身構えていた。
そこで、
漢族と思われないにはどうすれば良いか?と防御策を考えた。

髭でも伸ばすか。
 (いや、髭のある漢人だっているか・・・)
イスラム帽でもかぶるか。
 (いや、ウイグル語が喋れなければ回族どまりだな・・・)
ならばってことで、漢語を封印することにしてみた。

トゥルパン1日目、
食堂で串焼き3本頼む時に、
串焼きを指差し日本語で「これこれ」なんて言い、指を3本突き立てた。
何とか通じた。
でも、
息苦しかった。
言葉を抑えるってことは息苦しいことなのだ。
会話が広がりそうなチャンスでさえ、抑えなきゃいけない。
いろんな人と絡んで、話をして、ということを
旅のモットーにしてるだけに、なおさら辛かった。

7月の事件の影響はというと、
どこのネット屋でも通信が遮断され、国際電話も使えないこと。
また、街の至るところで、中共によるスローガンを見かけること。
それから、ガイドに聞いたのは、日本人の旅行者はめっきり減ったこと。
少なくともここトゥルパンでは、さほど緊迫した空気は感じなかった。

2日目、
街の郊外にある遺跡に自転車で出かけた。
帰途、道端で自転車のチェーンが外れ、子供達が困っていた。
自転車を上下引っくり返して、チェーンをはめ直してあげると、
笑顔で“謝謝(シエシエ)”と感謝された。

(なんだ、あんまり気張る必要は無いのかな)

なんだか清清しい気分になって自転車をこいで街へ帰った。 


後日、
ウイグル人と話したときのこと。7月の事件について、
「人民共和国60年の長い歴史の中で、あれほど大きなのは初だ。
 逆に言えば、60年で大きなものは一度しか起きていないのだ。
 あれは例外的な事件なのだ。」
と言った人がいた。
その言葉が本音か建前かなんて分からないにしても、
早く平常な状態に戻って欲しいという気持ちは伝わってきた。

ウイグル人がどう考えてるのか?もっと知りたい。
漢語封印してる場合じゃないと思った。


R0013315
スローガン「分裂動乱はこれ禍なり 団結穏定はこれ福なり」。中学校の正門にて。


R0013198
自転車を直してやったら、「シエシエ!」と言われた。



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