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消滅都市・マリカワト [ホータン近郊]

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ユルンカシュ川を遡ってゆく。
市内を流れる川床でも玉を探す人がいたが(あ、自分もか)、
めったなことには見つからない。
玉は川の上流から流され、磨かれ、下ってくるからだ。
昨今、需要が供給を上回っている証拠に、
採掘地は年々上流に移動している。
今、車で訪れつつある上流の方も、
大型ショベルで散々掘り返されているようだった。

マリカワト遺跡へ。
タクシーの運転手には1時間ほどで戻ると伝え、散策へ。
足元の砂は粉状に柔らかく、歩くたびに粉が舞い上がる。
これは歩きにくい、と感じた。
そんな足元のパウダー状態以上に、歩きにくい理由は、
目印となるようなものがほとんど無いのだ、ここは。
約1km×1kmの遺跡内には、
数百メートルを隔てて、ぽつーん、ぽつーん、
と岩状の何かが立っている。
取りあえず、その何かを目指して歩いてみる。
一つ到着。
なんとも言いようの無い、元造形物。
取りあえず、岩のぐるりを巡って眺めてみる。
感慨に浸る間もなく、いや、浸らせてくれる程のものでも無いので、
もう一つ向こうに見える何かを目指して歩いてみる。
二つめ到着。
三つめ到着。
と繰り返してる間に、飽きてしまう。それほどに広かった。
それでも、歩いていると、所どころ足元に、
陶器の破片が落ちているのが、物悲しい。

 
このマリカワト遺跡は、于闐国の王都跡だといわれる。
于闐(ウテン)。
井上靖「敦煌」には、于闐の王族・尉遅(ウッチ)氏の子孫が登場した。
小説の中、于闐は既に滅び、キャラバン隊商を率いる尉遅光(ウッチ・コウ)は、
旧王族としてのプライドが高く豪腕で、必ず利益をモノにする商人だ。
玉を産する于闐=ホータンの出身ゆえ、玉を見る目は鋭い。
主人公の思い出の玉を、なんとしても手に入れようとするのがウッチだ。
彼は、ちょい悪役気味で、助演俳優賞モノの立ち位置にいるが、
主人公との、クサレ縁、変な友情、ケンカ、騙し合いが、
物語をぐんぐん推し進めていく。

小説「敦煌」でウッチが活躍していた頃には、既に滅び、
その王都も廃墟と化していたのかと思うと、ウッチに同情した。





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遺構が点在している。




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比較的それと分かる建物跡。だが、何の跡かは分からない。




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パウダー砂の上に、陶器の破片が落ちている。




[メモ]
・廃墟ランキング ★☆☆☆☆

・マリカワトは、ウイグル語でMELIK AWAT、漢語では“买里克阿瓦提/買里克阿瓦堤”
 于闐国の王都跡との説が有力だが、仏教寺院跡との説も。
 ここでは漢から唐代にかけての遺物が発見されている。
 敷地は南北1.4×東西0.9kmとなかなか広い。

・ホータン市内から25km。市内からタクシー45分ほど。
 タクシーチャーター2時間半ほどで120元(現地見学時間1時間)




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